スウェーデンにおいてガラス製品づくりが、世界の注目を集める代表的な職業に発展したのはなぜか。
まずガラスづくりに欠かせない豊かな森林資源と清らかな水に恵まれていたことです。
そしてわずかな太陽の光をも楽しもうとする気持ちから、光をより美しく感じさせてくれるガラス素材に中心と情熱が向けられたということが大きい。
スウェーデン南部の「ガラス王国」と呼ばれるスモーランド地方には数多くのガラス工房が点在している。
そこでのガラス生産はデザイナーと職人との共同作業のスタイルで行われている。
デザイナーはガラスという素材を知り尽くした職人たちの継験と感性に信頼を寄せ、職人もまたデザイナーの個性やクリエィティビティを認め密接に関わり合いながら作品づくりをすすめているのだ。
歴史と伝統をもつスウェーデンを代表する2つのブランドヨ「コスタボダ」「オレフォス」でも、それぞれ8人と10人の専属デザイナーが職人とともに日々新しい製品開発に挑んでいる。
「コスタポダ」は、前身となる「コスタ」が1712年に創立されたことからその歴史が始まる。 その製品は創業時からスウェーデン王室をはじめ世界各国の匠に取り上げられているという。
特徴を言葉で表すとすれば「多芸さと大胆さ」。川で伸びやかな造形と大胆な色彩がコスタボダのキャラクターとなっている。 食器類からフラワーベース、アート作品まで幅広い製品が作られている。 「オレフォス」はもともと鉄工業を営んでいましたが、1898年からその技術と労側力をもとにガラス製作に転換した。 シンプルで研ぎ液まされたシャープなフォルム、洗純されたトラディショナルなデザインが持ち味だ。
ノーベル尚授賞式の晩養会で使川される”ノーペルーシリーズはオレフォスの製砧である。コスタポダ、オレフォスともに、その製砧はひとつひとつ熟練のクラフトマン述によって手作りされている。 ガラスでありながら陶磁器に似た温かさや優しさを感じるのはそのためだ。 つくり手の心が込められたそれらの製品は、使い手側に愉しさを与えてくれると何時に、モノとの関わりの大切な何かを感じさせてくれるような気がする。